会頭 小坂 裕一郎
多野産業(株)
代表取締役社長

会頭あいさつ


  この度、臨時議員総会におきまして、2期目として会頭に選任されました。
皆様には大変感謝申し上げます。また、今回より新たに女性議員として4名の方に就任いただきましたので、皆様のより一層のご協力とご指導、ご鞭撻を切にお願い申し上げます。
  これまでの3年間を振り返ってみますと、新型コロナウィルス感染症により、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令され、経済活動が止まり、資金繰りや労働力確保に大変苦しい時期となりました。その中で、国・県・市などに各種の支援要望を行い、また、資金繰りの支援はもちろんのこと補助金、支援金などの申請、相談など強力に推進し、当会議所内においては、コロナ対策募金(508万円)、特別委員会による規則、規程の改正、会員間の交流と親睦、観光物産館のクレジットカード導入などを実施してまいりました。
  現在の経済情勢は、ロシアのウクライナ侵攻の長期化によるエネルギーへの影響やアメリカの金利上昇による円安ドル高により、複合的要因による物価上昇が国民生活や企業経営に甚大な影響を及ぼしている状況です。また、人手不足が深刻化し、多くの中小企業がコスト上昇分を価格に転嫁しきれず、収益が圧迫されながらも、人材確保のための賃上げに取り組まなければならない状況に直面しています。中小企業の自発的な賃上げは、原資の確保が不可欠です。投資や賃上げの原資となる付加価値拡大に向けて、事業構築など中小企業の自己変革や円安を活用した、輸出拡大やインバウンドなどを強力に後押しする対策の拡充が必要です。
  停滞から変革への転換期を迎える中、地域総合経済団体である商工会議所は、地域の官民連携の中核となり、社会課題の解決と経済成長の同時実現を目指し、生き残りをかけた中小企業の挑戦を一丸となって、伴走型で支援をしていかなければなりません。そのためにも、まずは議員の方々の連携をはじめ、会員全員の英知を結集し、一致団結していかなければ、市内経済の活性化と藤岡市の発展はないと思います。商工会議所が市内経済界のリーダー役として邁進したいと考えています。今後、特別委員会を新たに設け、市内まちなかの活性化や企業の生産性向上に向けた勉強会や交流会、また、会員減少に歯止めをかけ、会員拡大により安定した財政基盤を作りたいと思いますので、皆様のご協力をよろしくお願いします。

  結びになりますが、会員皆様のご健勝とご多幸、そして議員皆様の益々のご発展をお祈り申し上げ、私のあいさつといたします。